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「お前がわがままだからじゃないのか。向こうは真面目に働いて、給料だっていいじゃないか」


離婚を決めたとき、父にそう諭されました。仕事を持ち、自分の力で家を建てる。そんな私の行動力は、父の世代から見れば「もっと夫を立て、家庭に収まるべき女性」の枠からはみ出した、危ういものに映ったのでしょう。
でも、今の私は、あの時よりもずっと自由で、清潔で、そして何より「一人ではない」という確信の中にいます。

悪人がいなくても、パートナーシップは壊れる

元夫は、決して悪人ではありませんでした。真面目に働き、高い収入を得て、家族を養うという責任を果たそうとしていた。でも、私たちの間には、埋めがたい「家族というチームへの向き合い方」の差がありました。
象徴的だったのは、二人目の妊娠中。彼は仕事で先にシンガポールへ赴任し、私は日本で一人、重いお腹を抱えながら、フルタイムの仕事をこなし、家事と育児、さらには海外への引越し準備や家の売却まで、全てを一人で回していました。
ようやく訪れた彼の旧正月の長期休暇。「やっと帰ってきてくれる、これでやっと少しは頼れる」――張り詰めていた糸が少し緩むような思いでいた私を待っていたのは、残酷な知らせでした。「いつまた会えるかわからないから、リフレッシュしにアメリカの実家へ行ってくる」と、彼はそのまま渡米。私と子供の待つ日本を通り越し、彼は自分の休養だけを終えると、またシンガポールへと帰っていきました。
出産直後も、彼は喜びや感謝よりも先に「自分の幸福度が下がった」「自分は鬱状態だ」と、自分の苦しさを真っ先に吐露しました。彼にとって家族とは、自分の幸せを支えるためのものであり、彼自身が周囲を支える余裕は、その時どこにもなかったのかもしれません。
一方の私は、家族を「共に困難を乗り越え、喜びを創り出すプロジェクト」だと信じていた。ただ、それだけの違い。でもその違いが、私にとっては致命的でした。

「一人」で生きる決断が、最高のチームを呼んだ

離婚を決めて帰国したとき、私を待っていたのは孤独ではありませんでした。
家が建つまでの間、親友のめぐが私と子供、そしてシッターさんまで丸ごと受け入れてくれました。新居に移ってからは、コロナで仕事が止まった親友の梓が、住み込みで私の生活を支えてくれました。今は、社員のローラや、慕ってくれる生徒たちが、私の仕事と暮らしを支えてくれています。
私が手に入れたのは「一人で生きていく強さ」ではなく、「誰とWin-Winで繋がり、どんなチームで生きたいかを自分で決める自由」でした。

自立しすぎている、と悩むあなたへ

もしあなたが今、自分の強さや決断力が原因で「パートナーとうまくいかない」と悩んでいるなら、これだけは伝えたい。
あなたのその力は、わがままではありません。ただ、既存の「結婚」という枠組みが、あなたのスピード感や、あなたが作りたいチームの形に合わなくなっているだけかもしれません。
特定の誰かに寄りかかるのではなく、あなたが誠実に築いてきた信頼の先に、あなたの決断を「面白いね!」と笑って支えてくれるチームが必ず現れます。

もし、もう一度結婚するなら

パートナーが誰であっても、私はもう、かつての自分には戻りません。

もし次に誰かと共に歩むとしたら、それは私の自由を奪う人でも、私に支えてもらうのを待つ人でもなく、私の大切な「チーム」を一緒に愛し、この賑やかな艦隊の航海を面白がってくれる人。

一人は寂しい瞬間もあるけれど、孤独ではありません。

自分の人生のキャプテンとして、最高のクルーと進む今が、私は何よりも誇らしいのです。

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ami@stageandworld.com

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