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ミュージカルのレッスンで、私が新しい生徒と最初に行うことがあります。
それは「声のタイプ診断」です。
これは私が正式なティーチャートレーニングを受けた1108 Vocal Studiosのメソッドで、世界中のボイストレーナーが採用しているプロフェッショナルな声の分析法です。歌を教える前に、まずその人の声がどんな性質を持っているかを知る。これがすべての出発点です。
声には「タイプ」がある
プロのボイストレーナーが注目するのは、声帯(せいたい)の使い方のクセです。
声帯とは、のどの中にある2枚のひだのこと。この声帯が振動することで、私たちは声を出すことができます。
そして、この声帯の使い方には、大きく3つのタイプがあります。
タイプS(スクイジー):力みすぎタイプ
特徴: 高い音を出そうとすると、声帯がギュッと締まりすぎてしまいます。
声が疲れやすく、高音でコントロールを失いやすいのが特徴です。ミュージカルでよく言われる「喉が締まった声」がこれにあたります。
改善のポイント: 高い音を出すとき、少し息を「抜く」意識を持つことが大切です。息が声帯の間から逃げることで、締まりすぎを緩和し、自然な振動が生まれます。
こんな子に多い: 緊張しやすい子、一生懸命すぎて力んでしまう子に多く見られます。
タイプB(ブレシー):息が漏れすぎタイプ
特徴: 声帯がゆるすぎて、息が漏れやすい状態です。
声に力強さがなく、すぐに息切れしてしまうことがあります。「ふわっとした声」「エアリーな声」とも言われます。
改善のポイント: 声帯をしっかりと内側で支える「エッジ感覚」を鍛えることが重要です。息をしっかり声帯で受け止めることで、力強く安定した声になります。
こんな子に多い: 大人しい子、ささやくように話す習慣のある子に多く見られます。
タイプ0(バランス):バランスタイプ
特徴: 声帯が締まりすぎず、息が漏れすぎず、バランスが取れている状態です。
これがすべての歌手の目指すべき基本ポジションです。
ただし、バランスタイプでも、声帯をさらに強く鍛えることで、より表現の幅が広がります。曲のどの部分でどんな声を使うか——それを自分でコントロールできるようになることが、プロへの道です。
子供の声のタイプを知ることの大切さ
多くの英語教室やボイスレッスンでは、すべての子に同じ練習をさせます。でも、声にはそれぞれタイプがあります。
タイプSの子にさらに力む練習をさせれば、悪化します。タイプBの子にもっと息を抜く練習をさせれば、逆効果です。
だからこそ、まず声のタイプを知ることが、最初の一歩なのです。
私のスタジオでは、すべての新しい生徒に対して、この声のタイプ診断を行ってから、その子専用のトレーニングを設計しています。
このメソッドは、私が正式なティーチャートレーニングを修了した**1108 Vocal Studios(S.A.S. メソッド)**に基づいています。
ミュージカルが声のトレーニングに最適な理由
ミュージカルには、タイプSにもタイプBにも、それぞれ効果的なトレーニングが自然に含まれています。
- タングツイスター(早口言葉) → 声帯の柔軟性と脱力を同時に鍛える
- スケール練習(音階) → 無理のない音域拡大
- セリフの感情表現 → 声と感情をつなぐ練習
- 歌詞の暗記と反復 → 声を体に覚えさせる
歌いながら、演じながら、体が自然に正しい声の使い方を覚えていく。これがミュージカルトレーニングの強さです。
お子さんの声のタイプをチェックするには
簡単なセルフチェックの方法をご紹介します。
タイプS(力みすぎ)チェック: □ 高い音を出そうとすると声が震える、または詰まる □ 長時間歌うと喉が疲れやすい □ 緊張すると声が出にくくなる
タイプB(息漏れすぎ)チェック: □ 声がかすれることが多い □ 歌っているとすぐに息が切れる □ 声に芯がない、ふわっとした印象
タイプ0(バランス): □ 上記の症状があまりない □ 高音も低音もある程度楽に出せる
まとめ
声のタイプを知ることは、効果的なボイストレーニングの出発点です。
子供の声は、正しいトレーニングによって大きく変わります。そして、その変化は英語の発音にも、自信にも、直接つながっていきます。
「うちの子、声が小さくて…」「高い音が出ない…」「英語を話すとき声が出にくい…」
そんなお悩みをお持ちの親御さん、ぜひ一度、声のタイプから考えてみてください。
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